九里 東九陵(クリ・トングルン)は、京畿道九里市にある朝鮮最大の王陵群です。名前のとおり「都城の東にある9つの陵」で、朝鮮を建国した太祖の健元陵をはじめ、9基の陵に、王と王妃17人が眠っています。1970年に史跡に指定され、2009年には朝鮮王陵のひとつとしてユネスコ世界遺産に登録されました。陵と陵の間を森の道がつないでいるので、朝鮮王陵が400年あまりのあいだにどう変わってきたかを、歩きながら見比べられます。
1408年に太祖が亡くなると、臣下たちは漢陽の周辺で吉地を探し、河崙(ハ・リュン)が現在の九里の検巌山(コマムサン)の地を墓所に定めました。その後、王陵が増えるたびに「東五陵」「東七陵」と呼ばれましたが、1855年(哲宗6年)に綏陵(スルン)が移されてきたことで、「東九陵」という名前が定着しました。400年以上にわたって王陵が建てられ続けたこと自体が、ここが吉地とされていた証です。当初は陵ごとに祭祀を準備する斎室を別々に建てましたが、現在は9つの陵全体をひとつにまとめて、南の入口側に斎室がひとつだけ残っています。東九陵の中には、明成皇后が最初に葬られた場所もあります。
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