舎堂駅(サダンヨク)の出口を出ると、高層ビルと車道のあいだに、赤レンガと花崗岩でつくられた2階建ての洋館が建っています。大韓帝国時代にベルギー領事館として建てられた建物で、もとはソウル中区の会賢洞(フェヒョンドン)にありましたが、1983年にここ冠岳区(クァナック)の南峴洞(ナムヒョンドン)へ丸ごと移築されました。現在はソウル市立南ソウル美術館として使われていて、築120年の建物の中を無料で見学しながら、韓国の近現代彫刻を鑑賞できます。
1901年に大韓帝国とベルギーが修好通商条約を結び、総領事のレオン・ヴァンカール(Léon Vincart)が着任したことで、領事館の新築が始まりました。礎石には、1903年着工、1905年竣工と刻まれています。場所は、今のウリ銀行本店の敷地でした。
領事館は1919年に忠武路(チュンムロ)へ移り、建物はその後、横浜生命保険会社の社屋、日本海軍武官府の官邸として使われました。解放後は海軍憲兵隊が使い、1970年からは商業銀行(今のウリ銀行)が使いました。銀行がその場所に新しい建物を建てることになり、1983年に古い建物を解体して現在の場所に移し、再び建てました。国の史跡には、移築より前の1977年に指定されました。
2004年にウリ銀行が建物をソウル市に無償で貸し出し、その年の9月にソウル市立美術館の南ソウル分館としてオープンしました。
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