穴だらけの黄色い岩の断崖に階段と手すりが張りつき、そのいちばん高い所で、仏さまが東海のほうを見つめています。骨窟寺(コルグルサ)は、慶州の含月山のふもとにある石窟寺院です。数十メートルの高さの凝灰岩の断崖に12の石窟が開けられていて、今では仏教武芸禅武道(ソンムド)の総本山としてのほうが有名で、「韓国の少林寺」というあだ名がつきました。
約1,500年前、インドから来た光有(クァンユ)仙人の一行が含月山に腰を据え、骨窟寺と隣の祇林寺(キリムサ)を建てたという話が伝わっています。インドの石窟寺院を手本につくったとされることから、韓国で最も古い石窟寺院として紹介されています。朝鮮中期の画家謙斎・鄭敾(キョンジェ・チョン・ソン)の絵「骨窟石窟」には、石窟の前に瓦を葺いた木造の前室が描かれていますが、いまは岩にその痕跡が残るだけです。火災で長く放置されたのち、20世紀に入って再び寺となり、いまは仏国寺(プルグクサ)の末寺です。
禅武道(ソンムド)は、参禅と呼吸、体の鍛錬を一緒に行う仏教の伝統的な修行法です。骨窟寺では、韓国人はもちろん外国人も禅武道を学べるテンプルステイ(寺院体験)を行っています。磨崖仏は南東、つまり感恩寺址と海中の文武大王陵がある方向を向いており、この三か所の関係についてはさまざまな解釈があります。
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