石窟庵(ソックラム)は、慶尚北道(キョンサンプクト)の慶州(キョンジュ)、吐含山(トハムサン)の中腹にある仏国寺(プルグクサ)所属の庵で、統一新羅の時代に花崗岩を一つひとつ組み合わせて造った人工の石窟に、本尊仏を安置した場所です。仏国寺とともに1995年にユネスコ世界遺産に登録され、石窟は国宝に指定されています。丸い主室のまん中に座る本尊仏は、韓国仏教彫刻を代表する作品とされています。
宰相の金大城(キム・デソン)が751年(景徳王10年)に工事を始め、774年に完成しました。当初の名前は石仏寺でした。『三国遺事』には、金大城が現世の両親のために仏国寺を、前世の両親のために石窟庵を建てたという話が伝わっています。朝鮮時代にも、1703年、1758年など、何度も修理されています。日本統治期の1913~1915年には、石窟をほぼ解体して再び組み立てる補修が行われましたが、このとき外側をコンクリートで固めたせいで、湿気がこもり、水が漏れる問題が起こりました。1960年代の大規模な復元では、機械設備によって温度と湿度を調節するようになりました。
石窟は、四角い前室、細い通路(羨道)、丸い主室へと続きます。仏国寺から約3km離れた、標高約750mの地点にあります。
一般に「石窟庵」の「庵」を岩と思われがちですが、実際には、小さな寺を意味する庵という字です。石窟庵は、石窟のある庵で、仏像と彫刻のある洞窟そのものは、「石窟庵石窟」と別に呼ばれます。インドや中国には山を掘って造った石窟が多くありますが、石窟庵のように、花崗岩を加工して積み上げた人工の石窟は、世界でただひとつです。石窟は1962年に国宝に指定されました。本尊仏の額にある白毫は、もとのものが失われたため、1966年に国内産の水晶を削って、裏面に金板を当てて復元したものです。
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