康津郡大口面沙堂里、高麗時代の青磁の窯跡が集まるまさにその土地に建てられた、青磁専門の博物館です。この一帯だけで窯跡が188か所確認されており、博物館はその発掘成果とともに、青磁の破片3万点あまりを所蔵しています。展示を見たあと、自分で土をこねてみたり、現代に再現された青磁を買ったりできるところが、ほかの博物館とは違います。
康津の大口面は、南に海が近くて船で陶磁器を運びやすく、北の山からは燃料の薪が、大地からは高嶺土(カオリン)と珪石が手に入りました。そのため高麗の全時期を通じて窯の火が絶えず、龍雲里(ヨンウンリ)・桂栗里(ケユルリ)・沙堂里・水洞(スドン)里の窯跡は、1963年に国の史跡に指定されました。博物館のある沙堂里は、高麗の中期から後期、澄んだ翡色(ひしょく)の青磁と象嵌青磁が絶頂に達した時期の窯跡です。窯跡一帯は1994年にユネスコ世界遺産の暫定リストにも登録されました。
博物館は1997年に「康津青磁資料展示館」として開館したあと、現在の名前に変わりました。所蔵品は完形の青磁189点と破片3万点あまりで、割れた破片がかえって窯跡の博物館らしい見どころになっています。同じ器の断面や釉薬(ゆうやく)の厚さ、象嵌文様の入れ方が、破片にそのまま現れているからです。
博物館一帯では、毎年康津青磁祭りが開かれます。2026年は2月21日から3月2日まで第54回が開かれ、実演、体験、販売のイベントが続きました。開催時期は年によって変わる場合があるので、康津郡のホームページで確認してください。
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