海雲台海水浴場は、釜山(プサン)の海雲台区・中洞(チュンドン)と牛洞(ウドン)にまたがる都市型ビーチです。砂浜の長さは約1.5km、面積は約12万㎡で、韓国でもっとも知られた海水浴場です。砂浜の幅は資料によって30〜90mと異なり、水深の浅い湾なので海水浴にも向いています。夏は避暑客でにぎわい、冬は海辺の散歩や北極熊水泳大会で人を集め、一年中訪れる人が絶えない海です。
「海雲台」という名前は、新羅末の学者孤雲 崔致遠(チェ・チウォン)の字(あざな)「海雲」に由来します。官職を捨てて伽倻山(カヤサン)へ向かっていた崔致遠がこの景色に惚れ込み、冬柏島(トンベクソム)の岩に「海雲臺」の三文字を刻んだと伝えられています。もともとは近隣の住民が漁をする海でしたが、19世紀後半から保養地として使われはじめました。1965年に海水浴場として正式に開場し、1994年に特別観光地に指定されて施設が大きく増えました。一方で砂が流され続け、1947年から2004年の間に砂浜の面積は約54%減りました。現在は海中に防波堤を設置し、毎年砂を補充しています。
1月には冷たい海に飛び込む北極熊水泳大会が開かれ、6月には海雲台砂祭り、8月には釜山海祭りが開かれます。釜山国際映画祭の期間にも、ビーチ一帯が会場として使われたことがあります。2008年の夏には、1日でパラソル7,937本を広げた記録が話題になりました。2009年の映画『海雲台』(日本公開題『TSUNAMI -ツナミ-』)の舞台としても知られています。