京釜高速道路の良才(ヤンジェ)インターチェンジのすぐ隣、ソウルへの玄関口に、うっそうとした森が広がっています。1986年のアジア大会と1988年のソウルオリンピックを前に造成された梅軒市民の森は、芝生よりも茂った「森」をテーマに作られた、国内初の公園とされています。2022年、独立運動家・尹奉吉(ユン・ボンギル)義士の号である梅軒(メホン)を名前に冠し、園内の記念館では彼の短い生涯に出会えます。
公園の敷地は1983年の開浦(ケポ)地区区画整理事業で確保され、約3年の工事を経て1986年11月30日に開園しました。全体の面積は約35万9千㎡です。マツ、メタセコイア、ケヤキ、イチョウが森の骨格をなし、カキやカリンの木も多いので、秋には実がたわわに実ります。
元の名前は良才市民の森でした。尹奉吉義士記念館がある公園という意味を込めて2022年に梅軒市民の森へ改名し、近くの新盆唐線の駅名も梅軒市民の森駅になりました。開園40周年を迎えた2026年10月には、ソウル国際庭園博覧会がここで開かれ、作家と市民による庭園があちこちに飾られました。
公園は梅軒路(メホンロ)を挟んで、北側と南側に分かれます。
1932年4月29日、中国・上海の虹口(ホンコウ)公園で日本軍の首脳部に爆弾を投げた尹奉吉義士を称える記念館です。1988年12月1日に国民の寄付金で建てられ、2016年に国の所有となったあと、2025年3月にデジタル展示を加えて再オープンしました。義挙の直前に金九(キム・グ)先生と取り替えた懐中時計、水筒型・弁当箱型の爆弾の模型、故郷の忠清南道礼山(イェサン)で夜学を開きながら自ら書いた農民向けの教材などを見られます。入口には、太極旗の前で決意を固める尹奉吉義士の銅像が立っています。