全北・高敞(コチャン)郡・富安面(プアンミョン)禅雲里(ソヌンニ)、逍遥山(ソヨサン)のふもとの小さな村に、詩人徐廷柱(ソ・ジョンジュ、号は未堂、1915〜2000)を称える未堂詩文学館があります。閉校した分校を改装した文学館で、詩人の自筆原稿や詩集の初版本、手ずれのついた遺品を見られ、数歩離れた場所には復元した生家と、詩人が眠る墓所まであります。「ククァ・ヨペソ(菊の花のそばで)」の詩人が育った風景の中で、彼の詩と人生、そして影の部分まで、あわせて振り返れる場所です。
文学館は、廃校になった鳳岩小学校禅雲分校を、建築家金洹(キム・ウォン)の設計で改装し、2001年11月3日に開館しました。詩人が亡くなった翌年です。開館日は、詩人が中央高等普通学校の生徒だったころ、光州学生運動に参加したことを記念して決めたといいます。展示室と書斎の再現室、映像室、旧校舎の上にそびえる展望台を備え、2024年からは高敞郡と協約を結んだ東国大学校の未堂研究所が運営しています。2023年には、すぐ隣に詩集3,000冊余りをそろえた書店兼ブックカフェ「チルマジェ詩人村」がオープンしました。
詩人は1915年、まさにこの禅雲里で生まれました。土壁を塗った2間の藁葺き屋根だった生家は、文学館を建てるころに建物2棟と井戸として復元され、文学館と生家は100mほどの道でつながっています。文学館の北東、アンヒョン村の裏の丘には、詩人と夫人の墓所があります。村のあちこちには、『チルマジェ神話』の物語が繰り広げられた場所に彫刻像13点が置かれており、解説員と一緒に村を歩きながら詩を読むチルマジェ文学紀行ができます。
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