ソウル駅と忠正路(チュンジョンノ)のあいだ、高層ビルに囲まれた西小門歴史公園(ソソムンヨクサコンウォン)は、朝鮮時代の公式の処刑場があった場所です。とくに19世紀のカトリック迫害の際に数多くの信者がここで命を落とし、韓国カトリックの聖人103位のうち44位がここで殉教しました。公園の地下には、2019年に開館した西小門聖地歴史博物館が、地中深くに位置しています。
朝鮮の都城の西側には、崇礼門(スンニェムン)と敦義門(トゥヌィムン)のあいだに、小さな門西小門(昭義門)がありました。門の外の四つ角は、三南(サムナム)地方から上ってきた物産が集まる要所で、近くには七牌市場(チルペシジャン)が立ち、いつも人でにぎわっていました。朝廷は、人の行き来が多いこの場所を処刑場にして、見せしめとしました。1801年の辛酉迫害(シンユパクヘ)では、韓国カトリックで最初に洗礼を受けた李承薫(イ・スンフン)が、1839年の己亥迫害(キヘパクヘ)では、『上宰相書』を差し出した丁夏祥(チョン・ハサン)とその家族がここで処刑され、丙寅迫害(1866〜1873年)のころまで処刑が続きました。
近代に入ると、この一帯は、韓国初の西洋式聖堂である薬峴聖堂(ヤキョンソンダン、1892年)や、京仁線と京義線の鉄道、初の高架道路が通る場所になりました。公園の中心にある殉教者顕揚塔は1999年に建てられました。教皇庁は2018年、西小門聖地を含む「カトリックソウル巡礼路」をアジア初の国際巡礼地として承認しました。フランシスコ教皇も2014年の訪韓の際にここを訪れています。
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