一柱門をくぐると、空をおおうようにまっすぐ伸びたモミの木が、道の両側に並んでいます。五台山(オデサン)の月精寺は、まずこの森の参道で記憶されるお寺です。森を抜けると、広い境内の真ん中に高麗時代の八角九層石塔が立ち、その前で一体の菩薩像が塔に向かってひざまずいています。大韓仏教曹渓宗(チョゲジョン)第4教区の本山で、五台山一帯の多くの寺院や庵を束ねる大寺です。
月精寺は、新羅の善徳女王12年の643年に慈蔵律師(チャジャンユルサ)が建てたと伝えられています。慈蔵は唐で文殊菩薩に出会ったのち、五台山で再びお会いしたいと願ってここにとどまった、という話があります。東台山(トンデサン)の上に昇る満月がとりわけ明るかったことから、「月精」という名がついたといわれます。
高麗末の1307年と朝鮮時代の1833年に大火に見舞われ、1951年には朝鮮戦争中の1・4後退の際、作戦上の理由による命令で、八角九層石塔を除く建物がすべて焼失しました。1964年に呑虚(タンホ)和尚が寂光殿を再建したのを皮切りに、現在の姿を取り戻しました。今の建物の多くは、その後に建て直されたものです。
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