雪岳山(ソラクサン)と五台山(オデサン)が出会う場所、江原・襄陽邑のど真ん中で、毎月4日と9日に大きく開かれる襄陽伝統市場は、東海岸北部でも指折りの五日市です。山でとれる山菜やキノコ、海でとれる魚や乾物が一つの市場で出会い、市の日には町全体が活気づきます。東海岸の旅で日程が合うなら、わざわざ立ち寄る価値のある場所です。
襄陽は山あいの村と海辺の村が近くに接していて、昔から互いの品物を交換する市が発達しました。この市場は韓末のころから続き、100年を超える歴史があります。ふだんは市場の建物内の60軒余りを含め、150軒ほどの店が開いていますが、市の日になると、行商人や近所のおばあさんたちの露店300軒余りが加わり、450軒前後にまで増えます。市場の中に場所を確保できなかった商人たちは、道を渡った南大川(ナムデチョン)の河川敷に露店を広げ、二つの市場が一つにつながります。
市場の内外には、数十年続く食堂がたくさんあります。ムール貝の仲間のソプを入れて煮込んだ襄陽の郷土料理ソプ汁(ソプクク)、マッククス、そば粉のチヂミ、カルグクスが代表的なメニューです。南大川の在来の川魚トゥゴリで煮込むトゥゴリ鍋(トゥゴリタン)も、襄陽の郷土料理に数えられます。市の日には、おでんや昔ながらのドーナツ、ホットク、豚足を売る屋台が行列をつくり、マッコリを一杯添える人も大勢います。値段交渉の末におまけをつけてくれる人情も、今も変わりません。
秋の祭りの時期に合わせて行くと、市場とお祭りをあわせて楽しめます。2026年の祭りは10月16〜18日に開かれたので、毎年発表される日程を確認し、市の日と重なる日を選ぶとよいでしょう。