国立中央博物館のすぐ隣、広い芝生と池がなだらかな丘のあいだに続く公園です。日本統治時代から日本軍が、朝鮮戦争のあとは米軍が使っていた龍山基地の一部で、米軍のゴルフ場だった土地を1992年にソウル市が引き継いで、市民公園に変えました。起伏がやわらかに変わる地形に、ゴルフ場時代の名残があります。
龍山一帯は、長いあいだ外国軍の土地でした。壬辰倭乱のときは倭軍の兵站基地、1882年の壬午軍乱のときは清の軍隊の駐屯地となり、1906年から1945年の解放までは日本軍が使いました。朝鮮戦争のあとは在韓米軍の龍山基地となり、国連軍司令部と米韓連合軍司令部、在韓米軍司令部が置かれました。
1988年12月、大統領の指示により基地の一部を市民公園に変える作業が始まり、米第8軍のゴルフ場だったエリアが1992年11月に龍山家族公園として開園しました。公園面積の82%が芝生と木々に覆われていて、南山(ナムサン)と漢江のあいだをつなぐ緑地軸の一部をなしています。基地の本体は、米軍が平沢(ピョンテク)へ移ったあと、国家公園である龍山公園として整備が進められており、2023年5月には、その一部が龍山こども庭園として市民に開放されました。