銀行員が退勤後に妻と一緒に小さな温室で洋ランを育てていた趣味が、半世紀以上かけて育ち、10万坪規模の樹木園になりました。世宗市・全東面のベアツリーパークでは、1,000種以上の花や木の間に、ツキノワグマ100頭余りとニホンジカ、クジャクがともに暮らしています。庭園と小さな動物園を一度に巡れるため、子ども連れの家族が特に多く訪れます。
物語は1960年代初め、銀行に勤めていたイ・ジェヨン会長が、自宅に作った温室で洋ランを育てたことから始まります。1963年に京畿道・義王に土地を購入し、全国を巡って集めた木を植え、風に波打つように揺れる松を見て、庭園に松波園(ソンパウォン)という名前を付けました。1970年代には日本で無菌培養の技術を学び、国内で初めて洋ランの大量生産に成功し、一時は国内の花嫁のブーケの大部分がここの花で作られたといわれています。義王の敷地がマンション開発で収用されると、あらかじめ買っておいた世宗の土地に木と動物をすべて移しましたが、この引っ越しだけでトラックが千台余り動員されました。大きな木は、渋滞を避けて夜明けに運んだそうです。
家族の庭園だったこの場所は、2009年5月11日、ベアツリーパークという新しい名前で一般に開放されました。クマは、1981年に政府が農家の所得向上のためにクマの飼育を奨励していた時代に迎え入れましたが、金儲けよりも、劣悪な環境にいたクマたちを世話したいという気持ちが大きかったと伝えられています。
春は花、初夏はアヤメと野花、秋は紅葉が庭園を彩ります。
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