大蛇に食べられそうになったキジを助けた僧がいました。その夜、大蛇が僧のもとを訪ねてきて、夜明け前に山から鐘の音が聞こえたら命を助けてやると言いました。明け方に鐘が3度鳴り、寺へ行ってみると、鐘の下にキジが死んでいたそうです。もともと紅葉が赤いことから赤岳山(チョガクサン)と呼ばれていた山が、キジを意味する雉の字を使った雉岳山になった、という話です。
雉岳山は原州(ウォンジュ)市と横城(フェンソン)郡の境にあります。主峰の毘盧峰(ピロボン、1,288m)を中心に、南大峰(ナムデボン、1,181m)、香炉峰(ヒャンノボン、1,043m)、梅花山(メファサン)など1,000mを超える峰が南北に連なり、毘盧峰から南大峰までの主稜線は約14kmです。西側の斜面は急で、東側は比較的なだらかです。1984年に国立公園となり、面積は約182㎢です。
キジの話は、1921年に刊行された『梵海禅師文集』に初めて記録されました。それ以前にも雉岳山という名が使われた記録があるため、伝説が名前をつくったというより、名前に伝説が付いたのだという見方もあります。
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