ソウルの道峰区(トボング)と京畿道の議政府(ウィジョンブ)市、楊州(ヤンジュ)市にまたがってそびえる道峰山は、地下鉄を降りてすぐに岩の峰へ登れる山です。最高峰の紫雲峰(チャウンボン、739.5m)のそばには、万丈峰(マンジャンボン、718m)と仙人峰(ソニンボン、708m)が刃のようにそびえ、西側には岩が5つ並んだ五峰(オボン)があります。北漢山(プッカンサン)、四覇山(サペサン)とともに北漢山国立公園として管理されています。
道峰山は、中生代ジュラ紀に地中で固まった大宝花崗岩が、長い年月をかけて削られて姿を現した山です。そのため土の山とは違い、峰ごとになめらかな岩壁や不思議な形の岩が続き、その下の谷には深い森が広がっています。面積は約**24㎢**で北漢山より小さいぶん、登山道が細かく張りめぐらされています。
峰の名前にもそれぞれ物語があります。万丈峰は、昔の人の目に万丈(丈は昔の長さの単位)もの高さに見えたことから名づけられ、仙人峰はロッククライミングの名所として知られています。松楸(ソンチュ)南稜線の中腹(504m)にある女性峰(ヨソンボン)は、岩の形にちなんだ名前です。
道峰山は、ソウルのロッククライミングの発祥の地ともいわれます。とくに仙人峰には、「コウモリコース」をはじめ頂上へ続く37本の岩壁ルートがあり、週末には岩にぶら下がるクライマーを登山道から見上げることができます。山裾には、道峰渓谷、松楸渓谷、五峰渓谷など水のきれいな谷がいくつもあり、夏は渓谷を歩くだけでも涼しく過ごせます。地下鉄の駅名が道峰山駅であるほど、ソウル市民にとって身近な山です。
最高峰の紫雲峰は危険すぎるため、一般の登山客の立ち入りが禁止されています。そのため、すぐ隣の神仙台(シンソンデ、726m)が事実上の頂上の役割を果たしています。神仙台の頂上は足場が少なく、鉄の手すりをつかんで腕の力で登る区間があるため、手袋と登山靴は必須です。膝や握力に不安がある方は、馬堂岩(マダンバウィ)かその手前で引き返すのがおすすめです。
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