1975年、全羅南道(チョルラナムド)の新安(シナン)・曽島(チュンド)沖で、漁師の網に中国の陶磁器が引っかかって上がってきました。翌年から始まった水中発掘で、1323年に沈んだ大きな貿易船と数万点の遺物が姿を現し、この宝物を守り、湖南地域の文化遺産を紹介するために、1978年12月6日に国立光州博物館が開館しました。入場料なしで、高麗青磁から、海から引き上げられた宋・元代の陶磁器まで、ゆっくり見てまわれる場所です。
新安海底沈没船は、韓国・中国・日本をつないでいた14世紀の海路を行き来していた、200トン級の大型貿易船です。1976年から1984年までの9年間にわたる発掘で引き上げられた遺物は約2万7千点で、そのうち陶磁器だけで2万5千点あまり、銅銭も28トンにのぼります。船で使われていた生活用品や、高級木材の紫檀(したん)も一緒に出てきました。
本館は1977年に建築家の朴春明(パク・チュンミョン)が設計しました。伝統的な楼閣の姿を鉄筋コンクリートで表した建物で、博物館は国宝や宝物を含む約16万点の所蔵品を管理しています。
全羅南道一帯は、高麗青磁から粉青沙器、白磁に至るまで、数多くの窯跡が残る陶磁器の里です。そのため、この博物館は、地域で出た陶磁器と新安海底の陶磁器をあわせて、韓国とアジアの陶磁文化を研究する中心的な役割を担っています。海の底で600年以上眠っていた器が、どんな姿で戻ってきたのかを見比べてみるのも、この博物館ならではの楽しみです。
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