光州(クァンジュ)北区・牛山洞(ウサンドン)にある伝統市場で、光州北部を代表する市場です。常設市場でありながら、末尾が2・4・7・9の日ごとに市(いち)が立ち、1か月に12回も市日が巡ってきます。その日には潭陽(タミャン)、長城(チャンソン)、谷城(コクソン)、淳昌(スンチャン)からも買い物に訪れるほど、お客さんでにぎわいます。アーチ形の屋根の下、路地ごとに野菜や魚、食器、衣料品がぎっしり並び、光州の人々の日常の買い物を間近に見られる場所です。
「マルバウ」は「馬岩(マルバウィ)」の全羅道の方言で、馬の足跡が付いた岩を指します。壬辰倭乱で義兵を挙げた金徳齢(キム・ドンニョン)将軍が、弓を射たあと馬に乗って矢より速く駆け出したとき、岩に馬の足跡が付いたという話が伝わっています。その岩は今は残っておらず、その場所に建物が建ち、建物の間の路地に沿って自然に市が生まれました。50年以上続くこの市場は、2005年に北区庁の認定市場として登録されました。金徳齢は光州が誇る義兵将で、光州の繁華街忠壮路(チュンジャンノ)も、彼の諡号「忠壮公」から名前をとっています。市場の名前ひとつにも、光州の人々が記憶する人物の物語が込められているのです。
マルバウ市場の市日は末尾が2、4、7、9の日なので、三日と空けず市が立ちます。市日の朝は、商人とお客さんが一度に押し寄せ、路地が歩きにくいほど混み合い、昼を過ぎるとだんだん静かになります。市日でない日も常設店舗は開いていますが、露店が広がる市日に行ってこそ、この市場の本当の姿を見られます。市日が頻繁にあるので、旅行日程に合わせやすいほうです。