鏡浦湖(キョンポホ)と東海の間に長く積もった砂州が、そのまま海辺になりました。鏡浦海水浴場は、長さ1.8kmの白い砂浜と、その背後を屏風のように囲む松林で知られる、東海岸最大の海水浴場です。「夏は釜山の海雲台(ヘウンデ)、江陵の鏡浦台」といわれるほど昔からの避暑地で、朝鮮中期の松江・鄭澈(チョン・チョル)が『関東別曲』で詠んだ鏡浦の海でもあります。
鏡浦海岸は、海と潟湖(せきこ)である鏡浦湖の間に砂が積もってできた土地の上にあります。鏡浦湖から海へ流れる水路を境に、北が鏡浦海岸、南が江門(カンムン)海岸です。砂浜は長さ1.8km、幅80mにもなり、傾斜がなだらかで砂もきめ細かです。海岸の背後には約4kmの松林が続き、海風を防いでくれます。江陵市街から北へ約6km、関東八景のひとつである東屋鏡浦台(キョンポデ)からは約1km離れています。鏡浦一帯は1982年に道立公園に指定されました。
海岸のすぐ後ろにある鏡浦湖は、海と砂州で隔てられてできた自然の潟湖です。水が鏡のように澄んでいることから鏡浦という名がつき、2013年に鏡浦台とともに国の名勝になりました。かつては水深が2〜3mありましたが、今は1m前後と浅くなっています。湖の中ほどには小さな東屋の月波亭(ウォルパジョン)と鳥岩(セバウィ)があり、鳥岩には尤庵・宋時烈(ソン・シヨル)が書いたという「鳥巖」の文字が残っています。湖畔の丘の鏡浦台については、空、海、湖、杯、そして向かい合って座った人の瞳にひとつずつ、月が5つ浮かぶという話が伝わっています。松江・鄭澈も、鏡浦台から眺めた湖の月に魅了され、関東八景のなかでここを第一に挙げたといわれます。