釜山(プサン)市機張(キジャン)郡日光邑(イルグァンウプ)の日光海水浴場は、両端が一目で見渡せる弓形のこぢんまりとした海岸です。水が浅く波が穏やかなので、子ども連れに向いており、砂浜の真ん中にこんもりと盛り上がる小さな丘三聖台(サムソンデ)には、高麗末期の三人の学者にまつわる話が伝わっています。呉永寿(オ・ヨンス)の小説「ケンマウル(海辺の村)」の舞台でもあり、海雲台や広安里とは趣の異なる東海岸の漁村の海を感じられます。
日光海水浴場は、二川里(イチョンニ)から鶴里(ハンニ)のあいだに丸くくぼんだ湾にできた砂浜です。水平線の果てが見えない広い海岸とは違い、左右を山と村に囲まれた典型的なポケットビーチなので、開放感よりも居心地のよさを強く感じます。浜辺の北端では、九山(クサン)と天馬山(チョンマサン)から流れ落ちる日光川が海と出会います。
砂浜がきれいで早くから人々が訪れ、1930年代に正式な海水浴場としてオープンしました。昔は樹齢数百年の老松が海岸に沿って森をなしていたといいますが、今はなくなり、南端に松林の道江松亭(カンソンジョン)が残っています。日光の海は機張八景のひとつに数えられます。2020年ごろに浜辺の西側に日光新都市ができ、海辺の風景も少しずつ変わりつつあります。2021年の秋には、2年に一度開かれる釜山海のアート祭がこの浜辺で開かれ、砂浜のあちこちに大型の展示作品が置かれました。