智異山(チリサン)は、慶南の河東(ハドン)・咸陽(ハミャン)・山清(サンチョン)、全南の求礼(クレ)、全北の南原(ナモン)など、3つの道、5つの市・郡にまたがる巨大な山です。最高峰の天王峰(チョナンボン)は漢拏山(ハルラサン)に次ぐ高さで、韓国内陸部で最も高い山頂です。1967年12月29日に韓国の最初の国立公園となり、面積は約483km²で、山岳型国立公園の中で最大です。公園面積が最も大きいのは慶南で、天王峰も慶南側にあります。
智異山は、白頭山(ペクトゥサン)から続く山脈白頭大幹の南端です。古くから霊山とされ、山裾のあちこちに古いお寺が建てられてきました。名前は「愚かな人でも留まれば賢くなる」という意味から来たという話が伝わりますが、実際には「長い山」を意味する韓国語の言葉を漢字に置き換えたものだという解釈もあります。白頭山の山脈が流れ下ってきたという意味の頭流山(トゥリュサン)という別名も、朝鮮時代から使われてきました。実際、智異山は大きくて長い山です。面積はソウルの約3分の2、周囲は約320km、主稜線の長さは資料によって25.5kmまたは28kmで、韓国で最も長い稜線です。
深く広い山であるため、追われる人々の隠れ家にもなりました。抗日義兵や東学農民軍がここに身を隠し、朝鮮戦争の後も残ったパルチザン(赤色ゲリラ)が1955年まで智異山で戦いました。この時期は、1955年の映画『ピアゴル(稷田谷)』の背景にもなりました。
智異山の水は南北に分かれて流れ、一方は洛東江(ナクトンガン)の支流である南江(ナムガン)となり、もう一方は蟾津江(ソムジンガン)へ流れ込みます。蛇沙谷の渓谷の滝がある場所は、水深が深いことで有名です。
ほとんどいなくなっていたツキノワグマを再び放す復元事業が成功し、現在は約100頭が智異山に暮らしています。山歩きの際に、決められた登山道から外れてはいけない理由でもあります。智異山は雪嶽山(ソラクサン)とともに、韓国でホシガラスが暮らす数少ない場所です。植物では、タツタソウやヒオリなどの絶滅危惧植物や高山植物も育っています。智異山で初めて発見され、名前に「智異」がつく植物もあります。
三神峰(サムシンボン、1,284m)は、双磎寺側から登る人気の日帰りコースです。双磎寺から約2.3km歩くと仏日滝(プリルポッポ)に着き、滝の手前の分かれ道からさらに約6.9kmで頂上です。頂上付近には救助用のヘリポートがあります。往復約18.4kmで、登りに4時間、下りに3時間ほどかかる急な道です。渓谷を離れると水を手に入れるのが難しいので、多めに持っていきましょう。智異山の麓の青鶴洞(チョンハクトン)には、韓国の建国神話をたたえる三聖宮(サムソングン)があります。
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