錦江(クムガン)の河口に近い舒川(ソチョン)にある国立生態院は、生態の研究機関であり、同時に国内最大の生態展示スペースでもあります。核となるのは、世界の5つの気候帯をひとつの屋根の下に再現した温室展示館エコリウムです。熱帯雨林から砂漠、極地まで動植物約1,600種に会うことができ、屋外には、湿地や森、シカやゴーラルが暮らす野外展示エリアが広く広がっています。
国立生態院は、気候変動と生態系を調査・研究し、その結果を展示や教育で伝えるために設立された環境部の傘下機関です。2007年に舒川郡馬西面(マソミョン)に敷地が決まり、エコリウムと屋外スペースが2012年に完成しました。2013年12月に正式にオープンし、2018年には絶滅危惧種復元センターが新設されました。初代院長は生態学者の崔在天(チェ・ジェチョン)でした。
研究機関らしく、展示も「見せる」より「理解する」ことに重きを置いています。常設テーマ展示館では、生態系やバイオーム(生物群系)の概念、生態系が人間にもたらす恵みを解説し、屋外エリアでは、実際の湿地や森がどのように動いているかを観察できます。