忠清南道・保寧(ポリョン)の南浦防潮堤の端につながる小さな島、竹島(チュクト)を丸ごと庭園に仕立てた場所です。島の周りを屋根付きの回廊がぐるりと取り巻いているので、雨の日でも海辺に沿って歩くことができ、回廊の内側には、全国から移築された古い韓屋と33か所の海辺の池が隠れています。4月から11月までの金・土・日曜日と祝日だけ開く庭園なので、日程を合わせて訪れる必要があります。
竹島は、昔、竹が生い茂っていたことから「テソム」または竹島と呼ばれ、今は南浦防潮堤とつながり、車で入れます。尚和園(サンファウォン)という名前は「調和を尊ぶ」という意味です。島がもともと持つ海松の森と岩の海岸をそのまま残すことを基本原則とし、建物と道はその間に据えられました。島全体がひとつの庭園なので、決められた見学ルートに沿って一周すれば、主な空間をすべて通ることになります。
中心は島の周りに続く回廊です。長さは資料によって1kmとも2kmとも紹介されていますが、公式の案内は2kmで、屋根のある回廊としては世界で最も長いと説明しています。回廊は海岸だけでなく韓屋村や宿泊棟まで続いて島のあちこちをひとつに結び、途中で海辺のテラスに下りると、すぐ足元で波が砕けます。
入口からすぐ向かい合う東屋義谷堂(ウィゴクタン)は、もともと京畿道華城(ファソン)の官衙にあった東屋で、2004年にここへ移されました。官衙の宴会の場だったものが、一時はテントを張って茶房として使われたこともありましたが、高麗時代の建築様式が残っているため、高麗後期の建物と推定されています。面積**48.16㎡**の1間の切妻屋根の建物です。
韓屋村は、10年あまりをかけて全国の保存価値のある韓屋を探して移築・復元し、整えられました。高敞(コチャン)洪氏家屋の母屋と門間棟、洪城(ホンソン)の呉洪天(オ・ホンチョン)家屋、青陽(チョンヤン)の李大清(イ・デチョン)家屋、保寧の尚氏家屋など6棟を移築し、高敞邑城の官庁・楽安邑城の東軒・海美邑城の客舎をかたどった3棟を復元しました。士大夫の家から庶民の家、官庁の建物まで、韓屋のさまざまな形を一か所で比べられます。草葺きの舎廊棟は、保寧市舟山面野龍里(ヤリョンニ)にあった朝鮮後期の尚氏家屋の行廊棟で、もとは12間だったものを11間のL字形に縮めて移築したものです。
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