済州島(チェジュド)東部の海岸、済州市旧左(クジャ)邑にある月汀里(ウォルジョンニ)は、「月がとどまる」という意味をもつ村です。村の前のビーチは、白い砂とエメラルド色の海、ところどころに顔を出す黒い玄武岩が溶け合い、済州東部でも指折りの海の景色が広がります。波が安定して入ってくるのでサーファーに人気があり、海岸沿いの道には海を望むカフェが並んでいます。
月汀里はもともと小さな漁村でしたが、海の色が口コミで広まると、海岸沿いに食堂やカフェ、宿が少しずつ増えていきました。いくつかのカフェが海に向けて椅子を置くようになり、その椅子に座って海を撮る姿が月汀里を代表する光景になりました。今も海岸道路の窓際席やテラスは、いつも海を眺める人たちで埋まっています。
月汀里ビーチは、金寧(キムニョン)から下道(ハド)までをつなぐ済州オルレ20コースが通る場所で、金寧と月汀をつなぐジオトレイルの一部でもあります。ビーチで休んだあとにオルレ道を一区間歩けば、村の石垣や畑のあいだを抜けていく、済州東部の海辺の村の暮らしを間近に感じられます。
月汀里ビーチの前を通る道は、済州東部の海岸沿いに金寧から城山(ソンサン)方面へと続くヘマジ海岸路(「日の出を迎える海岸道路」の意)です。車で走ると、黒い岩場、白い砂浜、風力発電機が交互に現れ、ドライブコースとしても人気です。月汀里から西の金寧海水浴場までは3kmほど、南西の世界自然遺産万丈窟(マンジャングル)までは4kmほどなので、東部海岸旅行のちょっとした休憩地にぴったりです。夏は海水浴客やサーファー、ほかの季節は海を眺めて休みに来た旅行者で、いつも人の行き来があります。