松林を背景に、2,000個を超える甕が並ぶ姿は、写真で見ても目を引きます。安城(アンソン)市・一竹面(イルジュクミョン)にある瑞日農園は、韓国産の大豆でメジュ(味噌玉麹)を作り、チョングクチャン(納豆に似た発酵食品)、テンジャン(味噌)、カンジャン(醤油)、コチュジャンを昔ながらの方法で仕込む、伝統の醤(ジャン)の農園です。甕の並ぶ庭を歩き、農園で仕込んだ醤で整えた食卓まで味わうと、「醤の味」という言葉が新しく響いてきます。
瑞日農園は1983年に開園しました。約3万坪の土地には、醤の原料となる大豆や唐辛子を育てる畑、梨の果樹園、梅の畑があり、醤類研究所、黄土の発酵熟成室、低温保管施設などの設備もそなえています。醤は、国産の大豆と天日塩、農園の井戸水で仕込み、オンギ(韓国の陶器の甕)の中で熟成させます。製品は、チョングクチャンの名人として知られる徐芬礼(ソ・ブンレ)名人が作っています。
事前に予約すると、かまどの釜で大豆を煮る、豆腐を作る、チョングクチャンを仕込む、カンジャンやテンジャンを仕込むといった体験ができます。年齢制限なく参加できるので、お子さん連れにもぴったりです。体験の日程と費用は、農園に直接お問い合わせください。
甕それぞれに入った醤は、日光と風、気温によって、熟成する速さが異なります。伝統的な方法で醤を仕込む場所では、晴れた日にふたを開けて日に当て、雨が降ったら急いで閉めるという作業を繰り返します。2,000個を超える甕を手で世話する手間が、そのままこの農園の風景です。オンギは息をする器なので、醤が長く熟成するあいだに、味が深まるといわれています。
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