白龍洞窟は、平昌・美灘(ミタン)面の東江(トンガン)沿い、白雲山(ペグンサン)の麓の断崖に口を開けた石灰岩の洞窟です。照明や階段が整備された一般的な観光洞窟とは違い、探査服とヘルメットを身につけ、明かりを頼りに解説員とともに入る体験型洞窟です。一度に入れるのは20人だけなので、事前に予約してから行く場所です。
洞窟の規模と内部が学界に知られたのは1976年、通路の途中をふさいでいた小さな穴が開いたことがきっかけでした。名前は、洞窟を抱く白雲山の「白」と、発見に関わった鄭武龍(チョン・ムリョン)氏の「龍」からとられています。1979年に天然記念物に指定され、1990年代末には東江ダムの建設計画によって水没しかけましたが、計画が白紙化されたため、今の姿のまま残りました。一般に公開されたのは2010年7月です。全体のうち約785mの区間を開放し、少人数が解説員とともに入って学ぶ国内初の体験型教育観光洞窟として運営を始めました。白龍洞窟は現在、江原古生代ジオパーク(国家地質公園)の名所のひとつでもあります。
洞窟の入口は、東江の水面から約15m上、標高235mの地点にあります。全長は約1,875mで、東西に延びる水平の主洞1本と、3本の枝洞からなっており、見学できるのはそのうちA洞の区間のみです。内部は年間を通して11度前後で、湿度はほぼ100%です。洞窟を抱く岩は、古生代オルドビス紀に堆積した石灰岩と白雲岩の地層で、洞窟の壁には縞模様のように重なった層理が見られます。
管理事務所で本人確認と発券を済ませたあと、探査服に着替えて装備を受け取り、解説員とともに出発します。1回あたり20人、1日12回運営しています。階段や手すりが整備された観光洞窟ではないため、年齢制限があります。見学後に使えるシャワー室と更衣室も備えられています。出発は09:00から約30分間隔で、お昼ごろの11:30〜12:30は休みです。1日の定員は240人なので、週末や休暇シーズンは早めに締め切られる傾向があります。20人以上の団体は、まとめて予約する必要があります。