旌善(チョンソン)郡 花岩面(ファアムミョン)の花岩洞窟(ファアムドングル)は、金を採っていた鉱山の坑道と天然の石灰岩洞窟が、ひとつの見学路でつながっている場所です。1934年に金鉱の坑道を掘っていたところ、巨大な石灰洞窟が姿を現し、今では鉱夫たちの作業の様子を再現した坑道を抜けて、白い石筍と石柱がそびえる大きな洞窟広場へ下りていきます。見学路の全長は1,803mです。
この一帯は、1922年から1945年まで金を採っていた天浦鉱山(チョンポ鉱山)でした。鉱夫たちが金脈に沿って坑道を広げていくうち、地中の深いところで天然の洞窟にぶつかりました。洞窟は古生代初期に堆積した石灰岩層の中に発達しており、1980年に江原道の記念物に指定された後、2019年に国の天然記念物へ昇格しました。一般公開は1993年に始まり、洞窟一帯は江原古生代国家地質公園に属しています。
坑道の中には、子どもが好きな洞窟キャラクターの造形物や体験スペースもあり、家族連れの来訪者が多いです。
洞窟を抱く岩は、古生代初期の浅い海に堆積した朝鮮累層群です。洞窟の周辺には、そのうち豊村石灰岩層と花折層が露出しています。石灰岩は、雨水に溶けた二酸化炭素がつくる弱い酸性の水に、少しずつ溶けます。そうしてできた空洞に再び水滴が落ち、石灰分が積もって石筍や鍾乳石が育ちます。旌善、寧越(ヨンウォル)、太白(テベク)一帯にこうした地層や洞窟、炭鉱の地形が集まっているため、花岩洞窟も江原古生代国家地質公園のひとつに指定されました。
花岩洞窟は、花岩面の名高い景色8か所をまとめた花岩八景のうち、4番目の景色です。洞窟の近くには、金を採っていた時代の物語を伝える天浦金鉱村、旌善郷土博物館、カート体験場が集まっているので、半日の日程を組みやすいです。1番目の景色である花岩薬水(ファアムヤクス)は、炭酸イオンが溶けていて、ぴりっとした味がする湧き水です。
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