金浦(キンポ)市大串面(テゴッミョン)、江華島(カンファド)と向かい合う徳浦鎮(トクポジン)のすぐそばにある、私立の教育博物館です。小学校の教師だった夫妻の**金東善(キム・ドンソン)・李仁淑(イ・インスク)**両館長が生涯をかけて集めた教育資料をもとに、1996年に開館しました。1950年代の教室を再現した「3年2組」で、オルガンの音に合わせて童謡を習う昔ながらの授業が評判です。親世代には懐かしさを、子どもたちには見慣れない昔の学校の姿を伝えてくれる場所です。
李仁淑館長は40代のときに交通事故で視力を失い、教壇を離れなければなりませんでした。深く落ち込んだ妻がもう一度子どもたちに教えられるようにと、夫の金東善館長はソウルのマンションを売り、蓄えも足して博物館を建てました。夫妻が集めてきた教科書や学用品、李館長が授業で弾いていたオルガンが展示の土台になっています。韓国全土の教育博物館のうち、個人が運営しているのはここだけだといわれています。現在は「学校の鐘がカンカンカン」といった体験プログラムや、毎年テーマを変える企画展も開かれています。
博物館から約200m離れた金浦 徳浦鎮は、江華海峡を守った朝鮮時代の軍事陣地で、1981年に史跡に指定されました。1866年の丙寅洋擾(ピョンインヤンヨ)ではフランス艦隊と、1871年の辛未洋擾(シンミヤンヨ)ではアメリカ艦隊と戦った場所です。1980年の発掘では砲弾7発と常平通宝(サンピョントンボ)が出土し、今も海に向かって並ぶ砲台跡や、大砲を撃つための火種を保管した把守庁(パスチョン)の跡を見ることができます。水路の向かい側は江華島の徳津鎮(トクチンジン)と広城堡(クァンソンボ)です。徳津鎮までは直線で1kmほどですが、海を挟んでいるため、車では近くの草芝大橋(チョジデギョ)を渡って回り込む必要があります。