慶州(キョンジュ)の西、西面(ソミョン)の道里村(ドリマウル)の前には、イチョウがぎっしりと並び立ち、晩秋になると森全体が黄色く染まります。自然林でも公園でもないこの森は、もともと苗木として売るために植えた木が育った結果です。新羅の遺跡であふれる慶州で、まったく違う顔を見せてくれる秋の名所です。
このイチョウは、ある個人が苗木として育てて売る目的で、数十年前から育てていた私有地の木です。販路が途絶えてそのまま育ち、今の森になりました。苗木用にごく密に植えられたため、枝が横に広がれず、まっすぐ上にだけ伸び、細くて高い木の幹が密集した柱の森のように並ぶ、独特の姿になりました。イチョウは秋に葉が一斉に黄色く染まり、比較的短いあいだに散る木なので、森全体が同じ色に変わる景色がいっそうドラマチックです。
数年前までは地元の人しか知らない場所でしたが、SNSで写真の名所として知られるようになり、慶州を代表する秋の旅行先になりました。ウェディングフォトの撮影地としても人気があります。
秋には、1日に数千台の車が村を行き来するほど人が押し寄せます。そのおかげで、住民が道端で農産物やコーヒー、お茶を売り始め、小さなカフェもできました。静かな農村が季節限定の観光地に変わっていく姿も、ここで見られる風景のひとつです。
慶州市は2026年に、事業費約5,100万ウォンをかけて、壁画や屋根、柵を整備し、季節の花を植えて、四季を通じて訪れられる村にする事業を進めています。
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