明洞の裏手の丘から出発し、南山の頂上付近まで3分ほどで着くケーブルカーです。1962年5月12日に運行を始めた韓国初の旅客用ケーブルカーで、60年以上、同じ路線でソウル都心の上を行き来しています。窓の外には明洞と南大門一帯のビル街が足元に広がり、降りればNソウルタワーと頂上広場まで数分で歩いて行けます。
南山ケーブルカーは、会賢洞(フェヒョンドン)側の下部乗り場と、芸場洞(イェジャンドン)の南山頂上付近の上部乗り場を結ぶ往復式の索道です。線路の長さは約605m、2つの乗り場の高低差は138mで、2台のゴンドラが互いに反対方向に動き、路線の途中ですれ違います。乗車時間は短いものの、都心の真ん中から森を越えて、そのまま山の上へ登っていく体験は、思った以上に印象的です。
開通当時のゴンドラの定員は20人でした**。1984年の最初の近代化工事で38人乗りのゴンドラに替わり、2005年の2回目の交換以降は、一度に最大48人**が乗れます。開通した年に政府が撮影した写真には、低い瓦屋根がびっしり並ぶソウルの上を、小さなゴンドラが通る姿が写っています。今、同じ区間から見下ろせる高層ビル群と比べてみると、ソウルがどれほど急速に変わったかを実感できるでしょう。
ソウル市は、明洞駅側から南山の頂上まで長さ約832mのゴンドラを新たに設置するとして**、2024年9月に工事を始めました。しかし、ケーブルカーの運営会社が起こした訴訟により、工事は2か月で止まり、2025年12月の一審に続き、2026年9月**の控訴審でも、ゴンドラのための用途区域の変更を取り消すよう命じる判決が出ました。そのため、今も南山の頂上へ上る空中の交通手段は、このケーブルカーだけです。
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