釜山の南浦洞(ナムポドン)と影島(ヨンド)をつなぐ影島大橋は、一見ふつうの都心の橋ですが、決まった時間になると、陸側の橋桁がゆっくりと空へ持ち上がります。1934年に開通した韓国初の連陸橋であり、今残っている唯一の片翼式跳開橋です。朝鮮戦争のときには、避難民が「影島橋で会おう」と言い交わし、離ればなれになった家族を待った場所でもあります。
影島大橋は、1932年3月に工事が始まり、1934年11月に開通しました。長さは214.7m、幅は18.3mで、開通当時の名前は「釜山大橋」でした。大きな船が通れるように橋桁を持ち上げる様子を見ようと、開通の日は釜山だけでなく金海(キメ)や密陽(ミリャン)などから約6万人が詰めかけたといいます。当初は1日6回橋を上げていました。
朝鮮戦争のとき、影島大橋は釜山の象徴でした。避難の途中で家族と離ればなれになった人々は、この橋に来ればまた会えると期待して集まり、橋の近くには彼らの事情に耳を傾ける占いの店が軒を連ねました。1966年9月、増えた車のために跳開は止まり、1980年に新しく釜山大橋が架けられて、今の名前に変わりました。
橋は老朽化して撤去の話まで出ましたが、2006年に釜山市の記念物に指定され、解体のあとに再び建て直して、2013年11月27日に6車線の橋として再開通し、跳開機能もよみがえりました。