忠北・永同(ヨンドン)の天台山(チョンテサン)の渓谷を40分ほど歩いて登ると、千年を生きたイチョウの木が境内を守る寧国寺が現れます。高さ31mに達するこの木は、枝の一本が地面について根を下ろし、別の木として育っているほど大きく、古い木です。宝物に指定された石塔、僧塔、碑石が山すそのあちこちに点在していて、ゆっくり探して歩く楽しみがあるお寺です。
寧国寺は、新羅後期に初めて建てられたと推定されています。高麗の文宗の時代に、大覚国師・義天(ウィチョン)がこの寺を「国清寺」と呼び、恭愍王(コンミンワン)が紅巾賊の乱を避けてここに滞在し、国の平安を祈って乱を乗り越えたことから、「国を安らかにする」という意味の寧国寺に名前を改めたと伝わります。近くには、新羅の孝昭王が家臣を連れて避難したという伝説が宿る玉璽峰(オクセボン)や六朝谷(ユクチョゴル)という地名も残っています。
高麗中期に円覚国師がとどまってお寺は大いに栄え、朝鮮初期まで名刹として続きました。その後は衰え、20世紀初めにはほとんど廃寺同然となりましたが、1934年に再興されました。
天台山駐車場からお寺までは、渓谷に沿って歩く道です。道中には真珠瀑布と、昔の名前を龍湫瀑布という三段瀑布があり、二つの渓谷が出会って三段に落ちる水流が涼しげです。天台山(標高714m前後)は、75mの岩壁をロープにつかまって登る登山コースとしても有名で、登山客は寧国寺を過ぎて頂上へ向かいます。
訪問前に最新情報をご確認ください。