四聖庵(サソンアム)は、求礼(クレ)邑の南、蟾津江(ソムジンガン)の対岸にある鰲山(オサン)の山頂近く、切り立った岩の崖に建てられた庵です。赤い柱に支えられた法堂が岩にぶら下がるように張りついた姿と、その庭から見下ろす蟾津江と求礼の野原、智異山の稜線が一体となった景観が評価され、2014年に「求礼 鰲山 四聖庵一帯」の名で名勝になりました。1800年に編まれた『鳳城誌』には、岩の形が優れていることから、昔から「小金剛」と呼ばれたと記されています。
伝わる話によれば、544年(百済の聖王22年)に縁起祖師(ヨンギ)が最初に建て、もとは山の名にちなんで鰲山庵と呼ばれていました。その後、義湘、元暁、道詵、真覚(ウィサン、ウォニョ、トソン、チンガク)の四人の高僧がここで修行したことから「四聖の庵」、四聖庵になったといいます。創建年代を裏付ける記録は残っていませんが、8世紀から13世紀の間にかなりの規模の修行道場だったとみられます。現在の主な殿閣は、近年に再建されたものです。
鰲山の頂上の寺堂と岩が互いに調和した姿と、うねる蟾津江が求礼邑と周辺7つの面、智異山の連峰を巻いて流れる風景を一か所で見られる点が高く評価されました。1984年に全羅南道の文化財資料に指定され、2014年に名勝へ昇格しました。山の周辺には奇妙な形の岩が多く、そのうちの一つには立ち姿の仏像が刻まれています。
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