牛島(ウド)は、済州本島の東端、城山(ソンサン)沖に浮かぶ島です。横から見ると牛が寝そべった姿に似ていることから、「ソソム(牛の島)」、すなわち牛島と呼ばれるようになりました。長さ約3.8km、周囲約17kmの小さな島ですが、白い砂浜、切り立った断崖、石垣に囲まれた畑がぎゅっと詰まっていて、済州の付属島のなかでも特に多くの人が訪れます。
牛島に人が住み始めた痕跡は1698年から確認でき、一般の人々の移住が許されたのは1840年です。長らく旧左面(クジャミョン)の延坪里(ヨンピョンニ)に属していましたが、1986年に牛島面となりました。島の約70%が平地のため、ピーナッツやニンニクの栽培が盛んで、海では海女(ヘニョ)たちが素潜り漁をしています。川も泉もないため、かつては雨水をためて飲み水にしていました。
牛島八景は、時間や場所によって変わる島の表情を8つの場面にまとめたものです。
島の東の端にある小さな島飛揚島(ビヤンド)は、いまは堤防道でつながっていて、歩いて渡れます。牛島は面積約6.18㎢で、済州道では本島に次いで大きい島です。住民は2019年末時点で1,862人。船が着く港は天津港(チョンジンハン)と下牛木洞港(ハウモクトンハン)の2か所です。
紅藻類のなかには、細胞の内外に炭酸カルシウムをためる石灰藻があります。浅い海で波や台風によって砂粒が転がると、その表面を紅藻が覆いながら育ち、長い時間をかけて転がり続けるうちに丸い塊になります。こうしてできた紅藻団塊は、直径1cmほどから5〜8cmまでさまざまで、西浜白沙の浜の堆積物の90%以上を占めています。米国フロリダやバハマなどでも紅藻団塊は報告されていますが、おもに岩礁の周辺で見られるもので、牛島のように浜辺そのものを成している例は、韓国国内ではここだけです。
狭い島の道に車、バイク、自転車、歩行者が一度に集中するため、事故も多く起きていました。2017〜2023年に牛島で起きた交通事故143件のうち、69件が二輪車の事故でした。電動三輪車やスクーターを借りるなら、スピードを落とし、畑や石垣が続くカーブの多い道では特に気をつけてください。